7月31日(水)、名古屋市東区の撞木館にて、神田浩史さんをお招きしました。
あいち生協の集まり、ということで、大豆に関する資料を見せてくださいながら、
輸出入について、お話しくださいました。
まぶいメンバー加藤さんによるかわいいウェルカムボード
撞木館の和室の風景です。
大豆はもともと東アジア(主に、中国、朝鮮半島、日本)でしか栽培されていませんでした。
18世紀以降、各地で栽培されるようになり、今では、アメリカ、ブラジル、アルゼンチンがたくさんの大豆を作っています。
味噌、しょうゆ、納豆を作るわけでもないのに何故?
それは、ヨーロッパなどで飼料として大豆が使われるようになったからです。
ブラジル、アルゼンチンの大豆は、ほとんどが、耐農薬性の遺伝子組み換え大豆で、
除草剤をかけても、枯れない大豆です。
現在の日本では、大豆製品に「遺伝子組み換え大豆を使っていません」「非GMO」などの表記があるものが多くあります。
TPPでは、遺伝子組み換え表示をしてはいけない、という決まりができる可能性もあるため、
TPPによって、私たちが毎日使う味噌、しょうゆなどの、産地、価格などが大きく変化するかもしれません。
主に、食べ物の輸出入に関していろいろな角度からお話してくださいました。
とりわけ印象的だったのが、日本がフードマイレージ世界一位だということです。
フードマイレージとは、食べ物の重量×距離で出た数値で、
日本は、遠くから食べ物を買っている、ということになります。
例えば、沖縄県ではお米が足りず、北海道から買っていますが、
近隣の米どころである台湾から買えば、フードマイレージは、10分の1になります。
しかし、国と国との関係があり、米の輸出入が難しいそうです。
他にも興味深いお話をたくさんしてくださいました。
最後はまぶいのメンバー、櫻庭陽美子さんが、
沖縄の子守歌『童神(わらびがみ)』を歌って、終了しました。
未来ある子どもを讃える沖縄方言の歌でした
歴史ある建物もとても素敵な空間で、
フェアトレードのカフェも、よかったです。
私は、あいち生協の商品案内にも載っている紅茶をいただきました。
これ、おいしいですよ
そして、フェアトレード製品なので、ちょっとだけでも、生産地の人のお役にたてているのかな、
と思えるのも、味わいのひとつなのかもしれません。
神田さん、
参加してくださった皆さま、
生協職員の皆さま、ありがとうございました。
メンバー・埋田久美