フェアトレード入門

8月26日、JICAなごや地球ひろばにて、
NPO法人・泉都垂井理事 神田浩史さんをお迎えして、
フェアトレード入門を開催しました。
中学生3人を含む18人でフェアトレードについて、みんなで考えました。
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講師の神田さんは、90年代に東南アジアを何度も訪れ、
エビの養殖に関する仕事をしておられました。

今回は、フェアトレード製品として有名なコーヒーや紅茶ではなく、
神田さんが深く関わった、
エビとバナナに焦点を当ててお話してくださいました。

エビの養殖には、大きく二つのやり方があります。
ひとつは、狭い池にぎっしりエビを入れて、エサと薬を与え、
効率よく飼うやり方。
神田さんは「ラッシュ時の東山線の乗客」と説明してくださいましたが、
ストレスから病気にならないよう、たくさんの薬を使う必要があります。
養殖池が使えるのは、3年くらい。
使い終わった養殖池は、水田にも塩田にも転用できません。

もうひとつは、自然のままの養殖池でエビを飼うやり方。
その池で飼われているエビは、ぎっしり飼育の150分の1だそうです。
薬もエサも与えず、エビは藻を食べて大きくなるそうです。
このやり方だと養殖池が痛まず、ずっとエビを飼うことができます。

エビを購入するのに、産地と品種しか見ていませんでしたが、
飼い方でずいぶん違うと知ることができました。

フェアトレードタウンをめざすとともに、
地産地消も進めているという、岐阜県の垂井町。
神田さんは、泉都・垂井の理事をされており、
川の流域で繋がる<穏豊・おんぽう>社会も提唱しています。
その字のとおり、穏やかに豊かに暮らせる社会。

フェアトレードのインド産紅茶と、地産地消の浜松産紅茶を味見しながら、
神田さんとのお話にも花が咲きました。

5リットルの紅茶は、スタッフが運びました。
水道がない国では、水汲みは子どもの仕事です。
その子どもたちに思いをはせて。

駅から会場まででもけっこうたいへんでした!

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