名古屋市の東生涯学習センターで、
「漆入門」と題した企画を開催しました。
この企画は、やまんじ隊長と漆芸家浅井啓介先生のコラボ企画。
やまんじ隊長と浅井先生の軽快な掛け合いでスタート!!
この方が浅井啓介先生。輪島塗りで有名な輪島市で蒔絵修行を得て、
現在は小牧市の店舗兼工房で作品制作や漆塗り教室などを開いています。
日展などの美術展で数々の受賞歴を持つ、すごい方です。
これが浅井先生の蒔絵の作品です。
蒔絵はこうして制作するんだそうです。
やまんじ隊長との出会いは、隊長がうん10年前にほしい漆器を探していて、
たまたま浅井先生の工房にフラッと立ち寄ったのがきっかけだとか。
実際に漆の木と、漆を引っ掻いて液体を取り出す道具を見せていただきました。
現在、漆の98%が中国産で、国産はわずか2%。国産漆は中国産に比べ
主成分が多く含まれていますが、価格は2~3倍するそうです
参加者のみなさんに、箸の絵付け体験をしていただきました。
かぶれの心配があるため、今回は本物の漆ではなく代用漆を使用しています。
カラフルで素敵なお箸が完成しました!
漆には塗料としての性質に加え、接着剤としての性質も併せ持っているんです。
右は新品で、左は長年使い込まれたもの。傷を生かしながら塗りを重ねたものです。独特の味がありますよねっ。
長年愛用してきた漆器が万が一割れたとしても、くっつけてもう一度使うこともできちゃいます。
これってすごく日本人らしい考え方だと思うんです
浅井先生も次のようにおっしゃっていました。
「人間と同じ。傷ついたものを生かすことが大切です」
いい言葉だと思いませんか??
日本にはこんなに素晴らしい文化があるのに、時間をかけて育った職人さんたちは生計が成り立たず
やめていく人が後を絶たないそうです。
漆は英語で「JAPAN」と訳されるほど。日本人として漆の価値をもう一度見直さなければ
大切なことを気づかせてくれるきっかけとなる内容でした。
やまんじ隊長の「森のなりわい研究所」の活動については
http://morinari.sblo.jp/ をご覧ください。
みなさん、こんにちは。やまんじ隊長です。
「漆」の素晴らしさに少しでもふれてほしいと思い、企画しました。
「漆器なんて、高嶺の花!」と、思っておられる方、良い品は確かに安くはありませんが、一品身近においてみませんか、長~く使える愛着のもてるものになること請け合いです。
まずは、一度手にとってみましょう。
浅井先生のギャラリーを訪ねるのも良いのでは。とてもステキな温かい人柄(芸術からしからぬ?)の先生が迎えてくれますよ。
http://owarisikki.jimdo.com/
では、良い漆器に出会えることを祈って・・。
byやまんじ
興味深く拝見しました。続けて、「森のなりわい研究所」のホームページも見てみたら、今回は単発企画だったけどまた企画あるかも・・・とありましたね!
次回あれば是非参加したいと思いました。
漆の器を直すことができるとか、それも本当にできるといいなあ。