4月3日(金)
みかん山担当2名、商品課農産担当1名、
たちばなファーム岩井さん、渥美さんの
計5名で、大三島へ行ってきました。
今回の訪問の目的は、大三島の中川有機農園の
接ぎ木名人に「接ぎ木」を教えてもらうためです。
【接ぎ木講習】
通常は穂木の形成層をたくさん出して割り込みをするのですが、
中川さんは、穂木をくさび状にり、形成層をあまり出さずに接ぎ木します。
穂木と台木の形成層を合わせる際、お互いの面が平らでないと成功しないので、
よく手入れした切れ味鋭いナイフであることが前提とのこと。
カットする時の角度や、太さに合わせたカットの仕方も
実演を交えて教えていただきました。
最後にずれないようにテープでしっかり固定。
年数の足った穂木を使うと、
早く接ぎ木が育つ反面、難易度が上がるようです。
3年目には、切り口が巻き上がって
穂木が一本の木のようになるそうです。
【剪定講習】
剪定についても指導していただきました。
中川さんのところでは、隔年収穫(収穫した翌年は木を休ませる)
が前提。作業効率、根から吸う養分の流れ、背丈、
隣の木との間隔等を考慮し6月までに剪定を行っています。
大きくなって、木と木の間隔が狭まり、枝葉が密集してきたら、
収穫しない年(裏作の年)に今後の成長を考慮し、
太い枝もためらいなく大胆カットします。
特に、内側に向かって伸びた枝を優先的にカット。
枝に陽が当たれば、枝の途中から新たな芽が芽吹き、
枝もしっかりとしたものになるとの事。
そして、芽吹いた新たな芽が
翌年の収穫に繋がります。
今回学んだ接ぎ木と剪定の技術を生かすためにも、
浜松のみかん山でも早速実践していきます!!