10月22日(木)名古屋市の3会場(中村、天白、昭和)、
浜松市1会場の計4会場で、生産者交流会を開催しました。
4会場で60名もの組合員さんとお友達の参加がありました。
中村生涯学習センター・・・大人20名 小人5名
天白生涯学習センター・・・大人15名 小人10名
昭和生涯学習センター・・・大人14名 小人5名
アイミティ浜松・・・・・・・・・・大人11名 小人2名
各会場とも、生産作物を試食しながら
生産者から写真などを使って栽培のこだわりや減農薬・無農薬栽培で
苦労することや工夫していることなどのお話がありました。
浜松会場の各生産者からのお話をダイジェストでお伝えします。
≪グリーンネットワーク 加藤さん≫
生協の生産基準に沿った、愛知・静岡・長野の生産者をまとめて、
安全・安心な農産物をお届けしています。よりよいものをお届けするために、
土壌分析をして、その年の天候を予測しながら肥料設計をしています。
自社で開発した堆肥に「アミノペプチド」を利用することで、
土壌の微生物の働きを活発にし、作物の栄養状態を良好に保っています。
こうしてできた野菜は日持ちが良く、甘く、アクや苦味が少なくなります。
今日は長野の生産者が無農薬で育てたきゅうりを持参しました。
市販品の中には苦いものもありますが、このきゅうりは苦味がありません。
中心の丸い部分が小さいほど良いきゅうりです。
きゅうりの元気がなくなった時は、少し天日に干した後に50℃のお湯で
洗うと元気に復活します。
≪肥後れんこんの里 作本さん≫
祖父の代に倉敷かられんこんの種を持ってきて、熊本で栽培を始めて
私で3代目。息子が4代目を継いでいます。
医師の講演を聞いて農薬や化学肥料の怖さを知って、1970年減農薬栽培の
取り組みを始め、1972年から生協との取引が始まりました。
除草のために合鴨を放していますが、植えつけたれんこんを食べてしまうので、
傷付けないよう網を張っています。
合鴨で取れない草はカヌーのようなものに乗って、手作業で取っています。
発生しやすいヨトウムシの被害を抑えるために、
フェロモントラップで雄を誘因して捕まえ、発生を抑えています。
土作りについては、竹薮から土着菌を取っきて、
甕(かめ)の中に黒砂糖と一緒に入れて培養し、納豆などを混ぜて堆肥にしています。
甕(かめ)の中に黒砂糖と一緒に入れて培養し、納豆などを混ぜて堆肥にしています。
作っているれんこんは、葉の背が低い品種なので、夏場は腰まで浸かって収穫します。
今年は台風の被害で1割が収穫できなくなってしまいました。
≪くまもと有機の会 田中さん≫
農薬の使用が拡がった時に、40%の人に健康被害が出て、
安全な農産物を作りたいというところから発足したのが当会です。
中山間地の高低差を生かして、120種類の野菜を生産しています。
サラリーマンを5年経験しましたが、体調を壊し、その時に出会ったのが
有機の野菜でした。もともと母親が自然農法の野菜や自然食を良いと言っていた
影響も受けて、この道に進みました。
因みに私は、これまで一度もインフルエンザワクチンを接種したことはありません。
近年は、植物生理に基づいた土壌分析、施肥設計を行い、
科学的な視点での栽培を実践し、成果が出始めています。
毎年徳島で開催される作物の栄養評価コンテストで2年連続グランプリを受賞しました。
作物で大事なのは土作りですが、人間でいえば腸内環境を整えるのが大切なのと同じです。
良い菌も悪い菌も食べるえさは同じで、いかに良い菌を増やすかが重要です。
良い菌が増えれば、土は柔らかく、フカフカになります。
こうした土では、地中深くまで根が伸びて行き、健康な作物が育ちます。
健康に育った野菜は、味の面でも栄養の面でも優れていることが実証されています。
作物に元気がない時は酢を散布したり、竹の粉を肥料として撒いたりしています。
≪近江こだわり米工房 濱田さん≫
お米の在来種「滋賀旭」を広める取り組みをしています。
生協の職員だった私の父が、残留農薬や合成着色料、
化学調味料の危険性を語っていたので、食べ物は安全であるべき
と思っています。1995年にその父が契約農家の田渕さんと在来種の復活に
取り組み、その旭を現在も3軒の契約農家さんが作ってくれています。
無農薬で栽培するに当たっての大敵は雑草です。
米ぬかを撒いて雑草を抑えたり、間隔が大きく開いた鍬を引いて
雑草の発生を抑えたり、手作業で抜き取ったりしています。
また病気の発生を抑えるために、苗を植える間隔を広くして風通しを良くしています。
最後に各産地から用意していただいたお土産を紹介。
終了後も熱心に質問する参加者のみなさん。
投げかけられる質問に、組合員さんの食べ物に対する意識の高さを
生産者のみなさんも肌で実感されたようです。
生産者と消費者が直接顔を合わせることができるのは
生協の醍醐味でもあります。
来年度も10月頃に生産者交流会の開催を予定しています。
ぜひご参加ください!
【参加者の感想】
・有機や減・無農薬への取り組みについて、聞けて良かった。
・農協の傘下で言いなりになるのではなく、ポリシーを持って働かれる農家さん。
ご苦労が多いだけに頭が下がります。もっと広がるといいですね。
消費者が応えていかないと生産者を守れませんね。
・無農薬野菜の良い点がよく分かりました。これから、なるべく無農薬の物を買って、
子ども達にも食べさせたいと思いました。試食もとても美味しかったです。
・試食ができ、味の違いを感じました。子どもが何度もおかわりしました。
お土産で、家族にもすぐに食べてもらえるのが嬉しいです。
・資料や映像を見ながら、説明を聞けたので良かったです。
・熊本からわざわざ来て下さったなんて、びっくりしました。感謝です。
・お一人お一人の話にとても感動しました。
食事をいただく側として、大切に食べたいです。
併せてご覧ください。
昭和生涯学習センター会場の模様はこちら
http://college-aichi.sblo.jp/article/167233368.html
商品案内に登場している生産者が目の前に!
顔を合わせてお話ができる。これ以上ない安全・安心ですね。
日頃のちょっとした疑問が解消できましたか?
生産者の皆さんも組合員さんとお話がしたい。
組合員の皆さんも生産者とお話がしたい。
これを形にしたのが「生産者と試食&交流会」です!