緑前回もこのブログで10月22日(木)4会場で開催された
生産者交流会のうち、浜松会場の様子をお伝えしましたが、
今回はその第2弾、昭和生涯学習センターの模様をダイジェストでお伝えします。
名古屋市内のこちらの会場では、生産者と参加者がテーブルを囲んで昼食をとりました。
≪サラダコスモ 長谷川さん≫
緑豆もやしの緑豆は、中国の吉林省で有機栽培されたものを使います。
中国というと「大丈夫?」という声もありますが、
今日はその『緑豆』を持って来ました。
粒が揃って、キズが無く、大きさが均一、ということを確認してください。
ひとつひとつ手摘みで収穫し、
選別も人の手をかけて丁寧にしているからこその品質です。
よく市販の練乳と何が違うの?と聞かれます。
箱根牧場のミルクジャムは鍋で牛乳を12時間ほどかけて煮詰めて作ります。
市販品の多くは牛乳に圧力と蒸気をかけて一気に水分を蒸発させて作ります。
その違いは、何かしら“味”に出てくるものと思います。
≪ジョイファーム小田原 中戸川さん、鈴木さん≫
僕たちは、消防士やサラリーマンから転向して農業に取り組んでいます。
消防士をやめた後、長野県やアメリカで農業の体験学習をしてきました。
アメリカの農業は、日本で同じことはできないんだ、
というのが分かる良い経験でした。
ジョイファームには130軒ほどの仲間がいますが、
現在の就労者の平均年齢は70歳くらいで、後継者がいるのは一割程度です。
日本各地で後継者不足ですが、私たちも例外ではありません。
観光客に収穫体験と称して収穫を手伝ってもらっているような現状です。
五郎島さつまいもは、ホクホク系のさつまいもです。
近ごろ『安納芋』のようなネットリ系の人気が高いようですが、
“元祖さつまいも”と言えるのは五郎島のようなホクホクした芋だと思っています。
契約農家には安全・安心の栽培や味にこだわる生産者がたくさんいますので、
知って、理解していただき、繋がりを深めていきたいです。
≪サンファーム 山口さん≫
サンファームは少人数(現在8名)で全員が生産者として頑張っています。
土作りには力をいれ、BSE発生後は肥料に牛糞は使っていません。
また除草剤も使用しないため、年間で最低6回は草刈りをします。
人手不足解消に、最近は小さいお子さんをお持ちの若いお母さんに、
手の空いた時間に作業を手伝ってもらっています。
≪あいのう流通センター 前田さん≫
卵の栄養や美味しさをの黄身の色で判断していませんか?
黄身は、エサに赤いものを入れたら、濃い黄色になるんです。
卵の味の決め手は“油分”で、
エサの魚粉が良質ならば良質の油分で美味しい卵になるわけです。
我々の扱う鶏にはピュアコーンと良質の魚粉を与えています。
≪近江こだわり米工房 藤村さん≫
無農薬有機栽培に取り組む姿勢は今年も変わりません。
ただ、鳥インフルエンザの問題から
長年取り組んできた合鴨農法をやめ、
レンゲ有機酸と米ぬか散布による無農薬栽培に切り替えています。
雑草の発生をレンゲや米ぬかの有機酸で抑える方法です。
あとはチェーン中耕機を使って土壌を攪拌して日光を遮り雑草を抑えます。
合鴨が水田を攪拌するのと同じ原理です。
まるごと美味しく食べられるお米を十分に味わってもらいたいという想いで取り組んでいます。
各生産者からのプレゼンテーションが終わり、ランチタ~イム。
この日の昼食は食材にこだわった名古屋の無添加お惣菜・仕出し弁当屋さん
「情熱弁当」のおかずに、あいのう流通センターの赤たまご、
それに近江こだわり米工房の藤村さんの玄米です。
食事しながら何気ないこともこの距離で聞けちゃいます。
会の最後に各生産者がご厚意で用意してくださった
お土産を参加者のみなさんにお渡ししました。
毎年この交流会で組合員さんとの対話を楽しみにしている生産者のみなさん。
参加者へのお礼の気持ちが詰まったお土産にも、みなさんの熱が入っています。
≪交流会の様子≫
小さい子連れのお母さんたちも、食べるもへの意識は高いようです。
「サンファームのりんごジャムに使うりんごの品種は何ですか?」とか
「増粘剤(ペクチン)や酸味料(クエン酸・ビタミンC)は入れる必要があるのですか?
りんごと砂糖だけの方がいいのでは?」というような意見もありました。
≪参加者の感想≫
・愛情を持って農産物が作られている事が分かって良かったです。
今まで注文したことがなかった物も注文しようと思いました。(リンゴジャム.)
・作っている人の声を聞くことで、商品の良さを知る事ができました。
思ったより試食ができて、嬉しかった。
・とても勉強になりました。商品がどうして高いのか分かる気がします。
・生協のパンフレットで見かけた生産者の方が、
実際に目の前で色々話して下さって楽しかったです。
・小さい子どもさんを連れのお母さんは充分話を聞けなくなるので、
託児があった方がいいのかもと思います。
・農業は後継者が少なく、大変苦労されていると思いました。
良い物を作っていただくため頑張ってほしいです。
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