2018年11月7日(水)
日比野にある食品衛生検査所に行ってきました。
「食品安全・安心学習センター」の講座の受講です。
メンバー4人、生協担当者と、参加者は8人でした。
私たち「ちこり」は生協商品を学ぼうをテーマに活動していますが
今回は商品の検査などをしている食品衛生検査所に行き、
一般の参加者と一緒にお米の見学とお米の学習です。
今回のテーマは「比べてわかるおにぎりの秘密」。
食品衛生検査所は日比野の名古屋卸売市場と同じ敷地内にあり
市場の商品を検査所の方がサンプル検査することもあるようです。
朝が早いので大変そうです。
市場見学はしなかったので、代わりに流れのわかるDVDを視聴。
その後まずは検査の流れやどんな検査をしているかを教えてもらいました。
何より気になる細菌検査の流れや
どんな細菌の検査をしているかをまとめたものを確認。
最近は培養検査というやり方で調べているそうです。
名古屋市では特にカンピロバクターの検査に力を入れているそうです。
手に傷があると注意してほしいということですが、
わかりやすい覚え方を教えてもらいました。
O157を反対から読んで
「75度1分で最近ゼロ」と覚えるといいそうです。
簡単ですね。
食品の種類によってどんな検査があるのか
わかりやすい表で説明を聞きました。
残留農薬や抗菌物質・着色料なども検査しているそうです。
着色料は生協でも気になるところです。
ちなみに0.01ppmのレベルというのは
25mプールに角砂糖1個の濃さ、というので驚き!
なお、残留放射能検査は、現在も17都県のものについて実施してます。
この日は検査がたくさん実施されていて
検査している「現場」には入ることができず
残念ながら説明だけで直接見ることはできませんでした。
いよいよお米の体験学習です。
検査所の方が握ったおにぎりとコンビニおにぎりを
水の中に入れてしばらく様子を見ます。
時間がかかるのでその間に別の実験。
さてA、B、Cのうち、新米・古米・古々米はどれでしょう?
目で見たり触ったりにおいをかいだりして調査します。
赤い液体を入れるとなんと!
写真でちょっとわかりにくいですが、
赤・黄色・緑に色が変わりました。
色の変化に、あちこちから感動の声が!!
これはお米が時間とともに「酸化する」という現象で
見た目にはわからなくても少しずつ劣化しています。
赤い液体は酸性アルカリ性などを調べる試薬でした。
生協のお米は精米してすぐ届くのですが、
自宅でいつまでも置いておくと酸化が進みます。
購入したら早く食べるようにしたいですね。
ここでそろそろ結果の出たおにぎりの様子を見ます。
写真の右がコンビニおにぎりです。
表面に油が浮いています。
これはコンビニおにぎりを製造する過程で
どうしても機械にくっつきにくくするなどの工夫が必要で
全自動で作るために仕方がないことのようです。
ただたくさんある具材を入れるのは手作業と聞いて
何となくちょっとほっとしたのは私だけでしょうか。
図の右にある数字は、購入するときに
性別や年齢で売り上げの状況の統計を取るためのもののようです。
私はどのボタンを押されたのか気になるところです…。
検査所の方のお話はとても面白くてあっという間の時間でした。
おにぎりの成分表示から塩分の量を計算する方法も聞きました。
具材によってもずいぶん違うのだと驚きです。
この日はメンバーも参加者と一緒に楽しく体験したり
ゆっくりお話が聞けました。
食品衛生検査所は個人でも体験に参加できます。
今回のテーマ以外にも体験講座のテーマは全部で10種類。
機会があったら他の体験にも参加したいと思いました。