前回の第1回「非常持ち出し袋の中身を考える」
に続く第2回のテーマは「災害時の食を考える」
自分がもし被災したとして、避難所生活で口にするものって
どんなものだろう?と考えることからがスタート。
講座①の内容はこちら
http://college-aichi.sblo.jp/article/86827046.html
避難所の場合。過去の例から見ても、支給される食べ物には
パン、おにぎり、りんご、バナナ、弁当や炊き出しなどがありますよね。
これらの食事を提供してくれるのは各避難所の支援に入っている様々な団体です。
どんなメニューにするかといったことも支援団体まかせになってきます。
でもそうなると、毎日カレー、朝からフライなど、脂っこいものや味の濃いものを
食べ続けなくてはいけないのです。
これってすごくストレスになっちゃいますよね。
慣れない避難所生活だけでもストレスなのに、食事の面でもストレスになったら辛いですよね。
各家庭の非常食でも同じことがいえます。
例えば定番中の定番、カンパン。参加者全員で試食してみました。
食べてみてのみなさんの感想は・・・
意外とおいしい。でも1枚食べればもういいかな。硬いから子どもやお年寄りは無理かも。
といったご意見。なにより口の中がパッサパサになってしまうので、水分がないと辛いです。
毎日少しずつカンパンをかじる生活。想像しただけで虚しくなりませんか??
そこで、普段から家庭にあるものを活用して災害時でも
バリエーション豊かな食事を楽しめる調理方法をみんなで学習しようというのが
今回の企画開催のねらいです。
そこで欠かせないのが・・・
高密度ポリエチレン袋。半透明の薄手のビニル袋です。
これを使って、一つの鍋で一度にたくさんの料理をつくちゃいます。
さあ調理スタート!!
こちらは白菜に豚肉をはさんで白菜と豚肉のミルフィーユ鍋
こちらは、麩に肉を巻き付けてかさ増しした肉と、細かく切ったニンジン、玉ねぎ、
めんつゆで味付けした肉じゃが。
レトルトのご飯にネギ、若鶏を甘辛く味付けしてある缶詰を入れた味ご飯。
ビニル袋でパスタを茹でた後、解凍されたカニクリームコロッケを絡めたグラタン風。
ご飯も炊いちゃいます。
ポイントは
①鍋の半分くらいまで水を入れる。
②袋の中はできるだけ空気を抜いて真空状態に(水の中に沈めて空気を抜く!)
③結び目はできるだけ袋の端になるように(中の食材から遠い位置)
④袋の先がはみ出して火が付かないように注意する。
⑤取り出すときは、特に結び目が熱いので火傷に注意!
お鍋にポトンと入れまして・・・
こんな感じでです。そして待つこと20分・・・
ジャーン!!完成したのがこちら。
どうですか、これが非常食だったらうれしくないですか??
アイチョイス商品で舌の肥えた皆さんからも
「結構おいしいね」となかなか好評でした。
普段食べる機会のない、アルファ米も試食しました。
水または熱湯を注いで待つだけでおいしいご飯が食べられます。
災害時の食における必需品はなんといっても「火」だと教えていただきました。
これは季節を問わず、温かい食事をするためです。
電気もガスもストップした時に重宝するのが「カセットコンロ」
これが必ず必要になってくるそうです。
どうしてもなければ、アルミ缶とティッシュ、アルミ箔とサラダ油で作る
簡易コンロをこしらえるしかありません。
みなさんも非常時をストレスなく乗り切るために一鍋クッキングに挑戦してみましょう!!
早速のブログですね。
アルファ米を美味しく食べるコツがありました。
「お湯または水を入れたら、米全体に水分が回るように、袋の口をしっかり閉じて、一度逆さ向ける。」
こうすると、上のほうのお米がぱりぱり、ということもなく、全体が美味しく食べられるそうです!