東生涯学習センターにて、
組合員10名、生協役職員7名で
「聞いて・作って・食べて納得 坂利製麺所」を開催しました。
奈良県吉野郡東吉野村から坂口勝志さんにお越しいただき、
創業当時のお話やそうめん作りのこだわりを教えていただきました。
「坂利製麺所」を始めた坂口家はもともと林業を生業とする材木問屋。
冬場は大雪で山仕事ができない、木材産業が衰退を始めた、
といった理由で地元を離れる人が増え、村の過疎化が問題になっていました。
極寒の冬場でもできる仕事を、と手延べそうめん作りの技術を学び、
昭和59年(1864年)に、坂口さんの母親である坂口良子専務が製造を始めたのが
創業のきっかけです。
専務が修業した、奈良県三輪地方の三輪そうめんは、
そうめんの発祥とされ、極寒期に手延べで仕込むことで生まれる強いコシと歯ごたえが特徴です。
完成までに要する時間はまる二日と、大変な手間暇がかかっています。
まずはその作り方を、動画を使って説明してくださいました。
かつては職人がひとつひとつ手作業で行っていた工程は、
機械化されたとはいえ、原理は手作業と変わらないのだとか。
どの工程も省くことはできない、とても大切な作業なんだそうです。
ひと通り動画を見終えたところでクイズが出題されました。
簡単に思えたかに見えた3択形式でしたが、
正解はどれも予想外で大盛り上がり。
出題された問題のひとつを紹介します。
因みに正解は3つすべて。
地域への貢献が創業のきっかけだったにもかかわらず、
原材料にとことんこだわった作り方は周囲からは全く理解されず、
変人扱いまでされたそうです。大変な思いをされて現在があるんですね。
クイズの後は、変わりダネのそうめんアレンジレシピにみんなで挑戦。
イタリアン風のつけダレや
肉味噌のジャージャー麺風のつけダレ
サラスパ風などなど。
試食は自然に笑顔と会話があふれます。
インスタントのにゅうめん、「喜養麺(きようめん)」も試食。
茹でたての麺をフリーズドライした、かやく付きの商品。
お湯を注いで3分で完成するお手軽さが魅力です。
アイチョイスでも袋入りタイプを販売していますが、カップ入りは
国内線のファーストクラスで提供されているそうです。
そうめん調理のコツも教えていただきました。
茹でる際の鍋は、なるべく口の広いもの。特に中華鍋が最適。
口が広いほど、沸騰してもふきこぼれの心配がなくなる。
そうめんを束ねてある紙はほどかなくても、
そうめんを少しつまんで引き抜けば、スルスル~と抜けて自然とバラける。
坂口さんの人柄も手伝って、終始和やかな雰囲気で会が進みました。
遠方よりお越しいただいた坂口さん、参加者のみなさん、ありがとうございました。