第17回遺伝子組換えナタネ抜取り隊
三重県の国道23号沿いに自生してしまったGM(遺伝子組換え)ナタネの
抜取りと、自生調査を兼ねた「遺伝子組換えナタネ抜取り隊」に
生協役職員7名で参加しました。
食用油の原料として主にカナダなどから輸入された遺伝子組換えナタネ。
四日市港から製油工場までの輸送中にトラックから種がこぼれ落ち、
道路脇や中央分離帯に自生しています。
遺伝子組換え食品を考える中部の会の呼びかけに集まった
参加者総勢53名が13の班に分かれ、
1班3~5名で抜取り作業を行いました。
交通量の多い23号分離帯での作業は大変危険なので、十分な注意が必要です。
抜取りが困難な分離帯に自生したナタネは、
見過ごされる場合も多く、抜き取られることなく2~3年経つと、
大きく成長し、たくさんのサヤをつけてしまいます。
ナタネはサヤに触れただけで、簡単に中の種が出てきます。
種は直径2mm程でもとても小さく、風が吹けば遠くに飛ばされます。
2006年の第一回から毎年抜取り作業を継続していますが、
今回もわずか2kmばかりの区間で300本以上のナタネを採取しました。
ナタネを採取した場所を地図に記入していきます。
採取したナタネのうち10本を選抜し、
遺伝子組換えかそうでないかを試験紙で検査して終了です。
地元行政にも地道に訴えかけ、
自生に対する問題認識や、対応策の検討、除草作業などの協力が
徐々に得られるようになってきました。
しかし、現時点では具体的な打開策がなく、
これ以上の拡散を食い止めるためには、
市民レベルでのこの抜取り作業を継続する他ありません。