抜いたナタネは6,000本以上!

4月3日(日)「遺伝子組換え食品を考える中部の会(以下中部の会)」

の呼びかけに約57名が集まり、三重県の国道23号線に自生する ナタネを抜き取りました。

(あいち生協・アイチョイスからは4名の役職員が参加) IMG_6607

ナタネの抜取り作業は、四日市港に水揚げされた輸入ナタネ(90%以上がGM) に起因する遺伝子汚染の拡大防止と駆除のために2004年から毎年、春と秋の2回 継続して行っています。 ナタネ画像

今回の作業では、数歩移動する度に、道路脇や中央分離帯に黄色い花を着けた ナタネが自生しており、約2時間の作業で抜き取った数は過去最多の6,208本でした。 IMG_6609

抜取り後、GMかNON-GMかを117検体で簡易検査した結果、 GM率は70%以上でした。 IMG_6653

抜き取り作業の参加が今回初めての方に向けて、 中部の会代表 河田昌東さんから

GM問題についての簡単な解説がありました。 

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今のところ拡散を食い止めるための具体的な有効策はなく、 この抜き取り作業を市民レベルで継続していくしかありません。

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遺伝子組み換え映画上映&講演会が開催されました。

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3月6日(日)あいち生協も加盟する「遺伝子組換え食品を考える中部の会(以下中部の会)」

主催による映画上映と講演会「アメリカで広がる健康被害 ~TPPで次は日本だ!!~

が名古屋市教育館で開催され、約164名もの来場者が詰めかけました。

TPPによって関税が撤廃または大幅に引き下げられ、海外産のGM食品、畜産品が大量に日本に入って来ようとしています。

食の不安が高まる中、健康への影響を中心とするGM食品の問題点を掘り下げ、

GM作物の栽培に加担しないために消費者として今できることは何かを考えるために、

前半は「遺伝子組換えルーレット」上映、後半は河田昌東氏(中部の会代表)講演が行われました。

●ドキュメンタリー映画 

「遺伝子組換えルーレット ‐私たちの生命のギャンブル‐」上映

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企画(原著)Jefferey M. Smith

<急増する健康被害との因果関係>

GM作物の商業栽培開始から約20年。アメリカではGMトウモロコシや大豆の栽培面積拡大と比例して、アレルギー、糖尿病、自閉症、不妊、出生障害などの慢性疾患が急増しました。

また、GM飼料を食べた家畜も出生異常、不妊、自閉症など健康被害が報告されています。

GM食品を食べることで小腸に細かい穴が開いたことが原因だと医師は証言し、

症状の多くは食品をオーガニッに変えて改善したと健康被害の当事者たちは語ります。

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<圧力を受ける研究者たち> 
GM作物の安全性に疑問を持ち、毒性の研究や実験結果を公表した研究者たちは、
バイテク企業の圧力で職を追われたり、研究資金を断たれたり、
実験結果を取り下げる、といった事態を招いています。
<インドの綿農家の自殺>
GM綿の栽培が拡大するインドでは、綿農家の多くが借金を苦に自殺に追い込まれています。
『農薬使用や作業負担が減り、収量が増える』という宣伝文句に反し、
収穫は不安定。高額な農薬と種子の購入代金を払えず、膨大な借金に悩まされています。

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<アメリカで広がる反対運動>
アメリカでは、母親や父親が中心となって、GM表示を求めるなど、
反対運動が各地で拡がっています。
政府とバイテク企業が組んで消費者に一方的に押しつけているのがGM食品です。
事実、消費者は誰一人としてGM食品を望んでいません。
問題意識を持ったひとりひとりが周囲に語り、GM食品を避けることで、
農業のシステムを変えることができる、と映画は強く語りかけます。
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●講演 「遺伝子組換えと健康被害」 河田昌東氏

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<安全性審査の問題点>

モンサント社の安全審査はずさんそのもの。

GM大豆の安全審査に使うタンパク質は、GM大豆から抽出したものではなく、

大腸菌で作られたもので代用しています。

更に、455個あるアミノ酸のうち15個しか分析していません。

GM大豆の急性毒性の検証はラット10匹に4週間投与するのみ。

長期摂取や次世代毒性のリスクは一切検証していません。

(他の研究者が3年間マウスに投与した結果、半年以降に腫瘍などの異常が急増した)

<抗生物質耐性菌発生の問題>

殺虫性GM作物に組み込まれる殺虫遺伝子は、

抗生物質の液体に漬け込んだ土壌のバクテリアの中から、生き残った菌を抽出して使います。

この抗生物質耐性を持つ殺虫遺伝子が入った作物を食べると腸内に抗生物質耐性菌が出現します。

アメリカのスーパーでは、鶏35%、七面鳥24%、豚16%、牛6%に

抗生物質耐性サルモネラ菌が確認され、アメリカ人の23%は抗生物質耐性菌保持者です。

年間5,200人もの人が食中毒で亡くなっています。

対策としてアメリカでは、抗生物質耐性サルモネラ菌を殺すため、

食肉に放射線を照射していますが、発がん性物質が生成されるという新たな問題を生んでいます。

<残留農薬の増大>

GM栽培国では、除草剤耐性GM作物の栽培を繰り返すうちに、

除草剤に耐性を持つスーパー雑草が増え、それに伴い農薬使用量は増加傾向です。

また、より強力な有機塩素系農薬(ベトナム戦争で使われた枯葉剤2,4-Dやジカンバなど)が使われています。

モンサント社は、栽培国や輸入国に対し農薬の残留基準値を大幅に引き上げるよう、

また有機塩素系農薬の使用を認めるよう要請し、各国がこれを受け容れています。

<成長ホルモンの問題>

アメリカでは搾乳期間を延長し、より多くの牛乳を搾るために、

大腸菌で作った成長ホルモン剤を乳牛に注射します。

これが原因で、牛乳や牛肉にIGF-1という発がん性を持つ物質が生成されます。

昨年アメリカで認可された2倍の早さで成長するGMサケに関してもIGF-1が通常の1.5倍と高い数値を示しています。

TPPで高まる不安>

遺伝子組換えの真の目的は、種苗の寡占化、特許による種子支配、グローバリズムによる世界の食糧支配

TPPもその一環です。農畜産物の関税を撤廃、又は大幅引き下げにより、

日本の農業は壊滅的になり、安全性の低いアメリカの牛肉や豚肉の輸入量は拡大します。

TPPに含まれるISD条項には、企業が相手国を裁判に訴える権限が認められています。

例えばモンサント社が日本の遺伝子組換え表示を不当であると提訴した場合、

日本政府が敗訴し、多額の賠償金支払いを命じられる可能性が十分考えられます。

今はまだ国内では青いバラを除きGM作物の商業栽培はされていませんが、

北海道の帯広市がモンサント社から栽培地のターゲットにされています。

講演内容は動画でもご覧いただけます。

河田昌東さん講演:『遺伝子組換えと健康被害』

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米でついに承認!遺伝子組換えサーモンとは?

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11月19日、アメリカ食品医薬局(FDA)が、
遺伝子組換え(GM)サーモンを
動物で初めて食品として認可しました。
このことは日本でも新聞等が紹介し、ご存じの方も多いと思います。
このGMサーモンは、アメリカのバイオベンチャー企業、アクアバウンティ社が開発。
アトランティック・サーモンに、キングサーモンの遺伝子とゲンゲという魚の遺伝子を組み込み、
通常の2倍の早さで成長するものです。
同社が開発した大義名分は、
養殖の効率向上、高まる養殖魚の需要に応える、
乱獲防止に繋がるといったもの。
染色体を操作して不妊にしているので、
天然のサーモンとの交雑の心配はないとしています。
しかし、この技術も完全なものとはいえず、
万が一、養殖場から逃げ出した場合の環境への影響が懸念されています。
200万人以上の市民が承認に反対意見を提出したこのGMサーモンですが、
FDAは食品として安全であり、(アメリカでは)遺伝子組換えの表示の必要はないと表明しています。
これがもし日本に入って来た場合・・・
切り身で販売されるものについては表示の義務があります。
しかし、外食では表示の義務がありません。
あと数年でレストランや回転寿司に登場するという
可能性がいよいよ否定できなくなってきました。
GMサーモンの問題点について、詳しく知りたいという方は、
2013年に「遺伝子組み換え食品を考える中部の会」(あいち生協も賛同・加盟)
で開催した河田昌東さんの講演会をご覧ください。
  
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遺伝子組換え 映画上映と講演会のお知らせ

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アメリカで広がる健康被害 TPPで次は日本だ!!

 遺伝子組換え(以下GM)作物の商業栽培が始まったのは1996年。

以来、20年近く経ったアメリカでは、さまざまな病気が激増しており、

原因としてGM食品が与えている影響が指摘されています。

今後、日本はTPPによって、アメリカからのGM作物の輸入が増大する事は必至で、

日本でもアメリカのような健康被害が起こる可能性も大です。

 なぜ健康被害が急増しているのか?

GMによる健康被害を科学的に検証したドキュメンタリー映画がこの作品

遺伝子組換えルーレット

2012年アメリカで公開され、大きな反響を呼びました。

 今、アメリカ各州でGM反対運動が広がっています。

日本のマスコミでは報道されない、

世界のGM栽培国の実態も収められた映画の日本語版を上映します。

   時:3月6日(日)13:00~16:30

   場:名古屋市教育館 2F 講堂  

      (地下鉄「栄」⑩出口西へ1分)

資料代:500円(申込不要。資料代を持って当日会場へお越しください。)

   児:700円(2/27までに要申込)

_____________________

1300 開場

1330 映画遺伝子組換えルーレット上映 

     企画(原著:Jeffrey M.Smith 原題:Genetic Roulette

1500 休憩

1510 講演遺伝子組換えと健康被害河田昌東さん

1550 質疑応答

1610 GMナタネ抜取り隊への呼びかけ

1620 お楽しみ抽選会・閉会 

  

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Jeffrey M.Smith

1958年生まれ。米国ニューヨーク市に育つ。1990年代後半、GM食品に反対する活動を展開。

2003年、Institutefor ResponsibleTechnologyIRT:責任あるテクノロジーに対する研究所)を主宰。

著書に『Seedsof Deception』『Genetic Roulette』

■お問合せ■

主催:遺伝子組換え食品を考える中部の会

事務局:食と環境の未来ネット

TEL052-937-4817(平日10301800

Emailsk-mirainet@yahoo.co.jp

HPhttp://www.kit.hi-ho.ne.jp/sa-to/

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遺伝子組み換えナタネ抜取り隊に参加しました!

第18回遺伝子組換えナタネ抜取り隊
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10/4(日)三重県の国道23号沿いに自生してしまった
GM(遺伝子組換え)ナタネの抜取りと、自生調査を兼ねた
生協役職員5名が参加しました。
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参加者総勢56名がA~Iの9班に分かれ、
1班5~7名で抜取り作業を行いました。
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食用油の原料として主にカナダなどから輸入された遺伝子組換えナタネ。
四日市港から製油工場までの輸送中にトラックから種がこぼれ落ち、
道路脇や中央分離帯に自生しています。
カナダのキャノーラは寒さに強いため、温暖な日本では冬でも枯れることなく、
多年草化し一年中成長を続けます。
抜き取ったナタネは採取場所ごとに振り分け、
検査キットを使って抽出検査をします。
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簡易検査の結果、A~IのほとんどのグループがGM陽性率60%を超えました。

集計結果の詳細はこちらをご覧ください。→151004-shukei.pdf
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今回の抜取り作業には、かつて生物学を高校で
教えていたという元教師の方も参加。
顕微鏡でGMナタネの雄しべを見せてくださいました。
正常のナタネに比べて、花粉を作る袋(=葯)が
ペチャンコだということでした。
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またこの日の抜取り作業は、
今回が初めてという参加者も多かったことから、
最後に学習会として中部の会の代表、河田昌東さんから、
抜取り隊のこれまでの歩みと、自生するナタネの現状報告がありました。

地元行政へは、中央分離帯の除草強化や現状の問題提起を、
製油会社へは、トラックからの種こぼれ落ちの防止を訴えています。
抜取りの継続により、GMナタネが自生していることに対する認識は
少しずつではありますが、拡がりつつあります。
しかし、拡散を食い止めるためには放置する訳にもいかず、
市民レベルで抜取り作業を継続する必要があります。
次回は春頃、ナタネが花を咲かせる時期に
抜取り隊による作業が実施されます。
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