GMナタネ自生調査全国報告会が開催されました。

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7月12日(日)名古屋市教育館で「身近に迫る遺伝子汚染」と題し、
全国で実施されているGM(遺伝子組み換え)ナタネ自生調査の報告会が開催され、
約150名の来場がありました。
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食農市民ネットの河田昌東さんから、GMナタネが自生している現状報告や、
雑草との交雑の事例の紹介がありました。また、実害として、
三重県のなばなの里では、これまで菜種の種子を自家採取してきましたが、
GMナタネの遺伝子伝播が懸念されることから、自家採取を断念せざるを得ない
状況に追い込まれてしまった事例が紹介されました。
※講演の内容はこちらから動画でもご覧いただけます。(遺伝子組み換え食品を考える中部の会H.P)
  http://www.kit.hi-ho.ne.jp/sa-to/150712-zenkoku.htm
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▲各生協からは、組合員との自生調査や、組合員のカンパで検査費用を賄っていること、
 メディアを巻き込んで問題意識を啓発していること、などの事例報告がありました。
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中部の会が調査する国道23号は、全国でもGMナタネ自生数トップ。
 過去の調査で発見した奇妙な交雑種の例などが紹介されました。
その後、全国から集まった、GMナタネ自生調査に取り組んでいる生協など各団体から
各地で行っている自生調査の事例や、検査結果などが紹介されました。
・遺伝子組み換え食品いらない!キャンペーン
・あいコープみやぎ
・なのはな生協
・生活クラブ生協
・遺伝子組み換え食品を考える中部の会
・自治労名古屋学校支部
・コープ自然派事業連合
・グリーンコープ共同体
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最後に、GMナタネの精密検査を請け負っている、
農民連食品分析センターの八田さん、河田さんによるパネルディスカッションが
行われ、今後に向けて、GM汚染を食い止めるための対策や、
会場で揚がった質問に対する回答などが講じられました。
最後に、河田さんから、
「世界レベルで見ても、10年にも及ぶGMナタネの自生調査はとても貴重。
これからも継続していきたい」
というまとめの言葉があり、この取り組みを継続していく意義を
再確認する会となりました。
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▲本来一年草のナタネが多年草化したものを会場内で回覧。
 3年経過すると、根は木のように太くなります。

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