10月1日(水)生協笠寺本部会議室にて、
生産研究会「果樹部会」が開催されました。
この日生協に集まったのは、6グループ9生産者。
生協からは各部署から14名の役職員や、3名の組合員理事が出席しました。
まずは、「くまもと有機の会」田中さんを講師に、植物生理の勉強会。
光合成とは?植物の中でどんなことが行われているのか?を
元素記号を使って分かりやすく教えていただきました。
植物は光合成で一生懸命炭水化物を作っているそうです。
炭水化物は人間同様植物にとっても大切な栄養源。
でも化学肥料を使うとせっかく作った炭水化物を無駄遣いしてしまうんだとか。
有機質肥料で美味しい野菜が育つ理由が分かりました。
生協からは、野菜の売れ行き、納品やピッキングの現場で改善していることなどが報告されました。
新たな試みとして、産地とテレビカメラで連絡を取りながら検品を強化したり、
自動で量目を計測できる機械の導入しています。
また、生協の農産担当から、
産地ごとにバラつきのある出荷基準の最低ラインを統一したいという提案がありました。
一方で、農薬を減らしてこだわった作った作り方をしているのに、間違った捉え方をされ、誤解を生んでしまう
こともあります。例えば、みかんケースの中で数個カビていたり、りんごに白い粉が付いていると
農薬ではないか?と疑われたり。
市販のみかんがカビにくいのは、収穫直前に防腐剤を散布しているからなんですって。
生協のみかんはもちろんそんなことはしないので、カビやすいというのも無理はないんです。
生協のりんごに白い粉が付いていたとしても、それは農薬ではなく石灰(カルシウム)。
「拭けば取れるじゃん」と思われるかもしれませんが、生産者としてはせっかく我が子同然に育てたりんごを
をキズものにしたくない、という想いがあります。
こうした誤解をひとつひとつ解くことが大事で、
生協も生産者も、もっともっと正しい情報や農産物の特徴を
組合員さんに発信していかなければいけない、と気持ちをひとつにした会となりました。