11月19日、アメリカ食品医薬局(FDA)が、
遺伝子組換え(GM)サーモンを
動物で初めて食品として認可しました。
このことは日本でも新聞等が紹介し、ご存じの方も多いと思います。
このGMサーモンは、アメリカのバイオベンチャー企業、アクアバウンティ社が開発。
アトランティック・サーモンに、キングサーモンの遺伝子とゲンゲという魚の遺伝子を組み込み、
通常の2倍の早さで成長するものです。
同社が開発した大義名分は、
養殖の効率向上、高まる養殖魚の需要に応える、
乱獲防止に繋がるといったもの。
染色体を操作して不妊にしているので、
天然のサーモンとの交雑の心配はないとしています。
しかし、この技術も完全なものとはいえず、
万が一、養殖場から逃げ出した場合の環境への影響が懸念されています。
200万人以上の市民が承認に反対意見を提出したこのGMサーモンですが、
FDAは食品として安全であり、(アメリカでは)遺伝子組換えの表示の必要はないと表明しています。
これがもし日本に入って来た場合・・・
切り身で販売されるものについては表示の義務があります。
しかし、外食では表示の義務がありません。
あと数年でレストランや回転寿司に登場するという
可能性がいよいよ否定できなくなってきました。
GMサーモンの問題点について、詳しく知りたいという方は、
2013年に「遺伝子組み換え食品を考える中部の会」(あいち生協も賛同・加盟)
で開催した河田昌東さんの講演会をご覧ください。